「今日の鑑定、なんだかパッとしなかったなぁ…」
鑑定を終えた後、なんとなくモヤモヤした気持ちになったりしませんか?お客様は満足そうだったけれど、自分としては「もっと的確なアドバイスができたかも」「あの時、違うカードの解釈をすれば良かった」と後悔が残ってしまう…。
実は、ベテラン占い師とそうでない占い師の決定的な違いは「才能」や「霊感」ではありません。それは「鑑定記録を丁寧に残しているかどうか」なんです。
私も駆け出しの頃は、鑑定が終わったらホッとして、すぐに次のお客様のことで頭がいっぱいになっていました。でも、先輩占い師から「リーディングノート」の存在を教えてもらってから、鑑定の精度が劇的に向上したんです。
今日は、プロが実際に使っている「リーディングノート」の作り方と活用法をお伝えします。これを実践すれば、あなたの鑑定経験がただの「数」ではなく、確実な「スキル」として積み重なっていきます。
占い師としての「引き出し」も増えるのでおすすめです。
占い師の財産の1つとも言えるリーディングノート。正直お客さまの満足度は「過去のデータ」「鑑定記録」がモノを言います。
特に命術の時は「感覚のズレ」思ってた人物像のズレを細かくメモして修正していくことが重要です。
例えば 九紫火星の女性は 美女が多い 好き嫌いが激しい 友達を厳選する傾向にある などの人物像を持っていたとして、鑑定の場でそれをお客様に伝えた時に「え?なんか違うような」「私はそんな感じでもないと思います」と言われた時に、お客様の干支をメモしておく、どの部分がズレていたのか?をノートにまとめておくなど です。
卜術(ぼくじゅつ)の時も同じように カードの並びでリーディングした時に、お客さまの反応がイマイチ立った場合、鑑定しながら答えを紐解き「あーーこう言うことだったんだな」と理解した答えをしっかりメモしていく。
なぜ鑑定記録が必要なの?記憶頼みの危険性
「鑑定内容なんて、覚えているから大丈夫」
人間の記憶は、想像以上に不正確で、時間が経つにつれて「都合よく」書き換えられてしまいます。
実際に2日前の昼に食べた昼食のメニュー 何時何分ごろに食べたか?なんて覚えていないですよね?
自慢じゃないですが、私なんて「今日の朝サプリ飲んだかな?」すら覚えてないこともザラにあります。
そのうち「お昼ご飯ならさっき食べたでしょ!」って言われるようになるんでしょうね 笑
特に占い師にとって危険なのは、「当たった部分」だけを鮮明に覚えていて、「外れた部分」や「曖昧だった部分」を無意識に忘れてしまうこと。これでは、本当の意味での成長は望めません。
しっかりとした記録を残すことで、自分の鑑定パターンや癖、得意分野と苦手分野が客観的に見えてくるんです。
最初のうちは3ヶ月・6ヶ月・9ヶ月・12ヶ月ごとにリーディングノートをまとめる習慣を作ることです。
やらないと気持ち悪いと思える程度に習慣化されていけば、読み返す習慣もそのうち身についてきます。
九紫火星の卯年の人の性格はこうだったな と自分の記憶に定着するまで何度も読み返されることをおすすめします。
同じようにタロットでも、この並びでワンドのクイーンが出たらこの解釈だったな、こう言う暗示があることが多い。と言った統計を取ることも忘れずに行いたいです。
プロが実践する「リーディングノート」の基本構成
私が実際に使っている「リーディングノート」の構成をご紹介します。特別な道具は必要ありません。普通のノートやスマホのメモアプリで十分です。
以下はあくまで「私がやっている」リーディングノートなので必ずこの形でなければならないと言うことはありません。あなたが見やすいように整理されていればそれで十分です。
【基本情報】
- 日時
- 相談者の名前・性別・年齢
- 相談内容のカテゴリ(恋愛・仕事・人間関係など)
- 相談内容 思い出せるレベルで簡潔に
ヒアリングシートをそのままクリアファイルに入れて余白部分にメモしたものを別ノートに毎日まとめるような感じでも良いです。
【鑑定内容】
- 使用した占術・スプレッドの種類・命術 5-2(五黄土星-二黒土星)など
- 出たカードやサインの詳細
- 自分が伝えたアドバイスの要点
- 相談者の反応や表情の変化
- あなたから見た鑑定の満足度
【振り返り】
- 鑑定中に感じた「確信度」(5段階評価)
- うまくいった点・改善点
- 次回への課題や気づき
最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れてくると5分程度で記録できるようになりますよ。
記録を「宝の山」に変える3つの活用法
ただ記録するだけでは意味がありません。その記録を「自分の財産」にするための活用法をお伝えしますね。
1. 月末の「鑑定振り返りタイム」を設ける
月に一度、記録を読み返す時間を作ってください。パターンが見えてきます。
「恋愛相談の時は確信度が高いけど、仕事相談になると曖昧になりがち」 「午前中の鑑定の方が的確なアドバイスができている」
こんな発見があるはずです。
2. 「成功パターン」をテンプレート化する
うまくいった鑑定の共通点を見つけて、自分なりの「鉄板パターン」を作りましょう。私の場合、相談者が涙を流してくれるような深い鑑定には、必ず共通する要素があることに気づきました。
3. 苦手分野の「練習メニュー」を作る
記録を見返すと、自分の弱点が客観的に見えてきます。その分野については、意識的に勉強したり、信頼できる先輩に相談したりして、スキルアップに繋げてください。
継続のコツ:完璧を求めすぎない
「毎回完璧に記録しなきゃ」と思うと、プレッシャーになって続かなくなってしまいます。忙しい日は箇条書きでも構いません。「とりあえず残す」ことから始めてくださいね。
私も最初の頃は、疲れた日には「今日の鑑定、なんかモヤッとした」程度のメモしか残していませんでした(笑)。でも、そんな日があっても良いんです。続けることの方が、完璧さよりもずっと大切ですから。
あとからまとめやすいようにコツは、ある程度のフォーマットを作っておくこと。
必須項目を作っておくことでスムーズに書けますし、書くことが決まっているので忘れることもありません。
必須項目をまとめていくだけでノートが作れますから、そんなに時間も掛かりません。
デジタル vs アナログ:どちらが良い?
よく「ノートとスマホ、どちらが良いですか?」と質問されます。正直、これは好みの問題だと思うんです。
手書きのメリット:
- 記憶に残りやすい
- 図やイラストを自由に描ける
- スマホの充電を気にしなくて良い
デジタルのメリット:
- 検索できる
- バックアップが簡単
- 写真も一緒に保存できる
私は手書き派ですが、検索機能が欲しい時はデジタルも併用しています。あなたが続けやすい方法を選んでくださいね。
私はタロットのスプレッドは写メを撮っています。
iPhoneのメモ帳に写メを貼り付けて 写真の下にメモを取っていくと言った感じです
これだと検索も簡単ですし、手書きのメモも最終的には写メで撮ってメモに残せて便利です。
まとめ
「リーディングノート」は、あなたの鑑定経験を確実なスキルに変えてくれる強力なツールです。記録を残し、振り返り、改善していく。この地道なサイクルが、お客様により良い鑑定を提供できる占い師への近道なんです。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、1ヶ月続けてみてください。きっと「あの時の私、なんで記録を残していなかったんだろう」と思うはずです。
あなたの鑑定ノートが、たくさんの人を幸せにする「宝の地図」になることを心から願っています。今日の鑑定から、さっそく始めてみませんか?