「またコートカードが出た…どう読んだらいいんだろう?」
タロットを引いた瞬間、そんな心の声が聞こえてきませんか?ワンドのクイーンやソードのナイトが出ても、「なんとなく優しそうな人?」「戦闘的な人?」程度の解釈で終わってしまい、具体的なメッセージが見えてこない。私も昔は、コートカードが出るたびに「う〜ん」と唸っていた時期があったのは、ここだけの話です。
でも実は、コートカードこそがリーディングに深みと現実味をもたらす、とても重要なカードなんですよね。この記事では、「抽象的でよくわからない」コートカードを、まるで隣にいる人のようにリアルに感じられるようになる3つの視点をお伝えします。明日からのリーディングが、きっと変わりますよ。
タロットを始める上で 初期の段階でつまずく問題ではないでしょうか?
タロットリーディングの最初の壁と言っても過言ではありません。
対して大アルカナやスートのカードは、人物や動物が出てきて「何かを伝えようとしている絵柄」であるのに対し、王様で〜ん! 女王様で〜ん!と描かれてても何も伝わって来ませんよね。
実は私の初心者の頃は「発音しないカード」として扱っていた時期もありました 笑
Knight(ナイト)は英語で クナイトとは言わないですよね。 それの『K』と同じだよ と苦しい言い訳をしていたのを思い出します。
苦しいですよね
コートカードって、そもそも何?
コートカードとは、タロットの小アルカナに含まれる16枚の人物カードのことです。各スート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)に4枚ずつ存在し、それぞれ:
- ペイジ(Page):若々しいエネルギー、学びの段階
- ナイト(Knight):行動力、動的なエネルギー
- クイーン(Queen):成熟した受容性、内なる力
- キング(King):統率力、外に向けた力
という段階を表しています。でも、これだけだと「で、結局どういう人なの?」って思いますよね。そうなんです、ここが多くの人がつまずくポイントなんです。
しかも、上記の説明でわかります??イメージ出来ます?理解出来ないですよね。
なぜなら、毎回上記のパターンに当てはまるわけではないですから…
なぜコートカードは苦手に感じるの?
理由1:抽象的すぎて現実感が持てない
「カップのクイーンは愛情深い人」と言われても、具体的にどんな行動をする人なのかイメージできないですよね。
理由2:意味がぼやけがち
他のカードに比べて、コートカードは「〇〇な性格の人」という説明が多く、状況や行動についての具体的な示唆が見えにくいんです。
理由3:絵柄が読みにくい
同じような王座に座っている絵が多くて、パッと見ただけでは違いがわからない…なんて経験、ありませんか?
でも大丈夫です。もう少し読み進めて貰えたら、これから紹介する3つの視点で見れば、コートカードがぐっと身近に感じられるようになります。
視点1:「人間性」で捉える
まず最初に、そのカードの人物がどんな内面を持っているかを想像してみましょう。
ワンドのペイジを例に取ると、この人は:
- 何に対してもワクワクする
- 失敗を恐れない
- 「やってみよう!」が口癖
- でも、時々空回りしちゃう
これって、新しい部署に配属されたばかりの新入社員さんや、新しい趣味を始めたばかりの友人の姿そのものじゃないですか?
カップのクイーンなら:
- 人の気持ちを敏感に察する
- 困っている人を放っておけない
- でも、たまに自分のことは後回しになりがち
- 涙もろくて、映画を見ては号泣している
こうして考えると、「ああ、あの人みたい!」って具体的な人物が浮かんでくるんですよね。
視点2:「性格」を日常のシーンで想像す
次は、その人物が日常生活でどんな行動を取るかを想像してみましょう。
ソードのナイトだったら:
- 会議で真っ先に意見を言う
- 問題があると即座に解決策を考え始める
- でも、周りの意見を聞かずに突っ走ることも
- LINEの返信は秒速(笑)
ペンタクルのキングなら:
- 家計簿をきちんとつけている
- 投資や貯蓄の話になると目が輝く
- 部下や家族の将来を真剣に考えている
- でも、お金の話ばかりして「現実的すぎる」と言われることも
どうですか?急に身近な存在に感じませんか?
視点3:「役割」で現実に当てはめる
最後は、その人物が現実の世界でどんな役割を担っているかを考えてみましょう。
ペイジ系のカード:
- 新入社員、研修生
- 新しい分野の初心者
- 子どものような純粋さを持つ人
ナイト系のカード:
- プロジェクトの推進役
- 変化を起こす人
- 行動力のある中堅社員
クイーン系のカード:
- チームの相談役
- 面倒見の良い先輩
- 家庭では母親的存在
キング系のカード:
- 部署のリーダー
- 方針を決める人
- 最終的な責任を取る立場
例えば、仕事運について占った時にワンドのクイーンが出たら、「情熱的で部下思いの上司があなたをサポートしてくれそう」とか、「あなた自身がチームのムードメーカーとしての役割を期待されている」という風に読めるんです。
実践!コートカードリーディングのコツ
ここで、明日から使える具体的なテクニックをお教えしますね。
ステップ1:まず直感で「どんな人?」を一言で表現
理屈抜きで、パッと見の印象を大切にしてください。
ステップ2:3つの視点で肉付け
人間性→性格→役割の順番で、具体的なイメージを膨らませます。
ステップ3:質問内容と結びつける
恋愛相談なら恋人として、仕事相談なら同僚として、その人物がどんな影響を与えるかを考えましょう。
私の経験上、この方法で読むと、相談者の方も「ああ、あの人のことですね!」と納得してくださることが格段に増えるんですよ。
絵柄が読みにくい時の対処法
「でも、やっぱり絵を見てもピンとこない…」という方もいらっしゃいますよね。そんな時は:
- 色に注目:赤系なら情熱的、青系なら冷静、緑系なら安定志向
- 表情を見る:優しい顔?厳しい顔?考え込んでる顔?
- 持ち物や背景:王座の装飾、持っているシンボル、服装など
ワンドのキングが持つワンドは権力の象徴ですし、カップのクイーンの美しい杯は豊かな愛情を表しています。こうした細部にも、たくさんのヒントが隠されているんです。
まとめ
コートカードが苦手だったあなたも、この3つの視点——「人間性」「性格」「役割」——で見ることで、きっと身近で具体的な存在として感じられるようになったんじゃないでしょうか。
大切なのは、完璧な解釈をしようとしないこと。「この人、うちの会社の〇〇さんに似てるな」「こういう人、学生時代にいたな」そんな風に、あなたの実体験と結びつけることから始めてみてください。
タロットは、私たちの日常にあふれる人間関係や感情を映し出す鏡のようなものです。コートカードを通して、きっと新しい気づきや、大切な人への理解が深まるはずですよ。
今度コートカードが出た時は、「また出た…」ではなく「どんな素敵な人に出会えるかな?」という気持ちで向き合ってみてくださいね。あなたのリーディングが、もっと豊かで楽しいものになりますように。
最後の最後に身もフタも無いことを言いますが、わからない時は「カードの名前でググる」ことです。笑
え? って思った人も多いと思います「裏切られた!」と思う人も居ると思いますが、カードをマスターする上で一番大事なのは「わからない時に調べる」「数をこなす」「何度も反復する」です。
タロットの勉強だからと言ってカードを順番に1枚1枚覚えようとするのではなく、ケースバイケースで調べながら覚えていく、これが一番大事なことです。