セッションの最後で全てが決まる
「セッションの内容は良かったはずなのに、なぜかリピートに繋がらない…」
そんな悩みを抱えている占い師さん、実は意外と多いんですよね。鑑定の技術は磨いているし、お客様にも喜んでもらえている手応えはある。でも、なぜか「また次回もお願いします」という言葉をいただけない。
実は、お客様が「また会いたい」と思うかどうかは、セッションの最後の5分で決まると言っても過言ではありません。
以前の記事でも書きましたが「ラポールを取る」ことが先決であり相談者の信頼と感動を得られなければリピート率はグンと低下します。
私も駆け出しの頃は、鑑定結果を伝えて「以上です、ありがとうございました」で終わり。そらリピートなんて来ないですよね(笑)。でも今は、リピート率8割を維持できています。
この記事では、お客様の心に深く残り、「また相談したい」と自然に思ってもらえるクロージング術をお伝えします。明日からのセッションで、ぜひ試してみてくださいね。
リピート率を高める為に心掛けたい5つ
・ラポールを取る
・説明書を読んで感動する人はいない
・相談者だけに向けた内容であること
・次回鑑定までに行う行動をアドバイスする
・鑑定終了時に次回の予定を聞く
・約束した期限の前にフォローメールを送る
当たり前のことだけど、出来ていない占い師さんは多く
これらを実践するだけで大きな差が付けれます。
なぜリピートに繋がらないのか?
セッション終了が「作業の終わり」になっている
多くの占い師さんが陥りがちなのが、鑑定結果を伝えることがゴールになってしまうことです。でも、お客様にとって本当に価値があるのは「これからどうしていけばいいか」という未来への希望なんですよね。
鑑定結果は、いわば診断書のようなもの。大切なのは、その後の処方箋です。
お客様の感情が整理されないまま終わっている
セッション中にお客様が感じた様々な感情や気づきが、きちんと整理されないまま終わってしまうケースも多いです。せっかくの深い体験が、モヤモヤとした感覚のまま残ってしまうのは、本当にもったいないことです。
- 鑑定終了時に鑑定のまとめを伝える
- 相談者が取るべき行動を明確にする
- 行動した未来の状況を伝える
- いつまでに行動するかを伝える
- 相談者の味方です 応援していますと言う意図を伝える
上記の伝えるべきことを伝えることが出来れば相談者に成功体験をイメージして貰い落ち込んでいる気分を楽にしてあげることが出来ます。
心に残るクロージングの3つのステップ
ステップ1:感情の共有と承認
セッションの最後に、お客様の心に勇気を灯す言葉をかけてみてください。
「今日のお話を通して、○○さんの中で何か『やってみよう』という気持ちは湧いてきましたか?小さなことでも構いません」
このように、お客様の内面に芽生えた「前向きな気持ち」に光を当てるんです。そして、どんな小さな変化でも「その気持ちを大切にしてくださいね」と受け止める。
もしお客様が「まだ不安で…」とおっしゃったら、「不安になるのは当然です。でも大丈夫、○○さんは一人じゃありません。私もずっと応援していますから」と伝える。
そして最後に、こう締めくくります。
「一緒に、○○さんの幸せな未来を掴んでいきましょうね。私はいつでも○○さんの味方です」
この「一緒に」という言葉がポイントです。占い師とお客様の関係を超えて、人生のアドバイザーとして寄り添う姿勢を伝えることで、お客様は「この人となら頑張れる」という心強さを感じてくださいます。
ステップ2:未来への橋渡し
お客様の不安を安心に変えるために、今日のセッション内容を日常生活の具体的なシーンに落とし込んでいきます。
「○○さん、明日の朝起きたとき、今日お話しした『○○』のことを思い出してもらえますか?きっと今までとは違う気持ちで一日をスタートできると思うんです」
「もし来週、例の件で迷いが生じたら、今日私たちが一緒に見つけた答えを思い出してくださいね。一人で抱え込まずに、今日の気持ちを頼りにしてください」
このように、具体的な日常のシーンを想像してもらうことで、セッションの内容が「心の支え」として定着しやすくなります。
さらに大切なのは、お客様が迷ったときの「お守り」となる言葉を残すことです。
「もし不安になったら、『私には味方がいる』ということを思い出してくださいね。○○さんが幸せになることを、本気で願っている人がここにいることを忘れないでください」
これらの言葉は、お客様が一人で悩んでいるときの「心の支え」となり、「あの占い師さんに相談してよかった」という感謝の気持ちとともに、自然とリピートへと繋がっていきます。
ステップ3:継続的なサポートの提案
最後に、お客様との絆を深める言葉で、自然な継続関係を築きます。決して営業的になってはいけません。
「○○さん、今日から新しい歩みを始められるわけですが、途中で『これでいいのかな?』と不安になることもあると思います。そんなときは、一人で抱え込まないでくださいね」
「私は○○さんが幸せになる道のりを、ずっと見守っていたいと思っています。何か心配なことがあったら、いつでもお声をかけてください。一緒に考えましょう」
そして、こう続けます。
「○○さんの人生が少しずつ良い方向に向かっていく過程を、私も共有させていただけたら嬉しいです。『あのときのアドバイス、こんなふうに活かせました』なんて報告をいただけたら、私も占い師冥利に尽きます。」
「占い師をやっていて一番嬉しい瞬間は、相談者の未来が開けた時なんです。」と言うことを熱意を持って伝える。
この「一緒に歩んでいきたい」「あなたの幸せが私の幸せ」という姿勢が、お客様の心に深く響きます。占い師としてではなく、人生の伴走者として寄り添う想いを伝えることで、お客様は「この人になら、また相談したい」と自然に感じてくださるのです。
人間の心理として1人で悩む状態は暗闇の中に取り残されたような状況だと感じます。
そんな中、親身になって相談に乗ってくれる相手、なんでも話せる相手が1人いるだけで、人生の見え方が180度変わります。
表情が目に見えて明るくなる方、話し方や声の発生からして以前と全く違って見違えるような変化が訪れます。
表情 声 この2つに変化があるだけでも「人間関係が改善される」ことも非常に多いです。
暗い表情をしてボソボソと話す人に魅力は感じる人は少ないですし、本来良い方向へ行くべき流れも悪い方向へ流れてしまう弊害(占い通りにいかない)もあります。
大切なのは「どんな時も前向きな気持ちで物事に向き合って貰うことこそが重要」なのです。
余談ですが、占いがハズレていたとしても、相談者が上記の状態になるだけで幸せを掴める体質に変化しますから、占いがハズれても苦しいフォローなんてする必要はありません。相談者が前向きになれた 事実があればアドバイザーとしての成功があると言っても過言ではありません。
リピート率8割占い師の実践テクニック
「心の変化」を見逃さない
お客様の表情や声のトーンの変化を敏感に察知してください。一人で悩んでいた暗闇から、「理解してくれる人がいる」という光を見つけたとき、人の表情は目に見えて明るくなります。
時には変化に気付いて貰えるようにこちらから、「○○さん、最初にいらしたときより、お顔がすごく明るくなりましたね」 「お声にも力が戻ってきたような気がします」
このような変化を言葉にして伝えることで、お客様は「この人は私のことを本当に見てくれている」と感じてくださいます。表情と声が変われば、人間関係も自然と改善されていくものです。
「前向きな気持ち」を育てる小さな提案
「今度お会いするまでに、毎朝鏡を見たとき『今日も頑張ろう』と笑顔で言ってみてください」
このような簡単で前向きになれる「小さな習慣」を提案します。大切なのは、どんな状況でも前向きな気持ちで物事に向き合ってもらうこと。これこそが人生を好転させる最大の秘訣なんです。
そして、その小さな変化を「報告したい」という気持ちが、自然とリピートに繋がります。
「あなたがいてくれて良かった」と思ってもらう
「○○さんとお話しさせていただいて、私も元気をもらえました。一人で抱え込んでいた重荷を一緒に持たせてもらえて、ありがとうございます」
実は、占いの的中率よりも大切なのは、お客様が「この人に相談して心が軽くなった」「前向きになれた」と感じてくださることなんです。
暗い表情でボソボソと話していた方が、明るい笑顔で生き生きと話せるようになる。それだけで人生の流れは確実に良い方向に変わります。そして、その変化を一緒に見守ってくれる存在として、私たちを必要としてくださるようになるのです。
よくある失敗パターンと対処法
失敗パターン1:次回の提案を曖昧にしてしまう
「また何かあったらご連絡くださいね」だけで終わってしまうと、お客様は「いつ」「どんなタイミングで」相談すればいいのか分からなくなってしまいます。
対処法: 具体的な再会のタイミングを提案する 「次回は、○○の件に変化があったときにお話ししましょうか。1週間程度で私からメールをお送りしますので、その頃の様子を教えてくださいね」
このように具体的な期間と連絡方法を伝えることで、お客様も安心して次のセッションを待つことができます。そして私たちも自然にお誘いしやすくなりますよね。
失敗パターン2:行動指針を曖昧なまま終わらせてしまう
せっかく良いセッションができても、「何をすればいいのか分からない」状態で終わってしまっては、お客様は不安のまま日常に戻ることになってしまいます。
対処法: 明確な行動指針を示す 「これで○○さんの行動指針ができましたね。ぜひ実践してみてください。きっと良い方向へ流れるようになりますから」
お客様が「やるべきことが明確になった」という手応えを感じて帰れるように、最後にもう一度行動プランを整理してあげることが大切です。
失敗パターン3:一方的に話し続けて余韻を潰してしまう
最後にあれもこれも伝えたくなって、一方的に話し続けてしまうと、せっかくの感動的な瞬間を台無しにしてしまいます。
対処法: 適度な間を取りながら、お客様の心の動きを感じ取る 一方的に話し続けずに、「…いかがですか?」と適度な間を取りながら、相手の心の動きがどこにあるのかをしっかり意識する。そして、セッションの終わりの余韻を一緒に感じ取りましょう。
その静かな時間こそが、お客様の心に最も深く残る宝物のような瞬間になるのです。
まとめ:お客様の人生に光を灯す占い師になろう
リピート率を上げるクロージング術、いかがでしたか?
私たちのもとを訪れるお客様は、暗闇の中で一人悩み続けてきた方がほとんどです。そんな状況で、親身になって話を聞いてくれる存在に出会えたとき、人生の見え方が180度変わります。
大切なのは、テクニックの向こうにある「お客様を心から元気にしたい」という想いです。表情が明るくなり、声に力が戻れば、それだけで人間関係も改善され、人生の流れが良い方向に変わっていきます。
実は、占いの的中率以上に価値があるのは、お客様が前向きな気持ちで物事に向き合えるようになること。暗い表情でボソボソと話していた方が、生き生きと笑顔で話せるようになる。その変化こそが、真の占い師としての成功だと私は思うんです。
明日からのセッションで、ぜひ今日お伝えしたポイントを一つでも実践してみてください。きっと、お客様の表情や声の変化を実感できるはずです。
あなたのもとを訪れるお客様が、「この人に出会えて人生が変わった」「また相談したい」と心から思ってくださる占い師になれることを、心から応援しています。一緒に、お客様の人生に光を灯す存在になっていきましょうね。
大事なのは相談者の「心の持ちよう」「心の在り方」であることを常に念頭に置いてセッションすることです。
心の状況は非常に重要で、心の在り方が変わるだけで肉体にまで不調を出し、時には命に関わる行動に出てしまう人もいます。
具体的な例で言えば「3年間片思いだった彼と付き合えた!」時の心の在り方は、最高に幸せでこの世の絶頂であるとすら感じる瞬間だと思います。
しかし、この絶頂期の3日後に彼から「やっぱり君とは付き合えない」なんて言われたら、一気に気持ちは真っ逆さまになり、この世の終わりすら感じる気持ちになっているはずです。
上記の例は極端ですが、このように「人の心の在り方と持ちよう」で、人の幸福度は180度の変化が起きています。そんなの知ってるよ!と思う方も多いと思いますが、これこそが「人が明暗を分ける瞬間である」ことを心に留め、真摯に向き合うことが占い師の本文であり、一番重要な課題だと私は考えています。