「先生、あの時おっしゃった通りにならなかったんです…」「ハズレてます…」
そんな連絡が来た瞬間、心臓がドキッとしませんか?「あぁ、やってしまった」と頭が真っ白になって、慌てて言い訳を考えてしまう…。
実は私も駆け出しの頃、お客様から「復縁できるって言われたのに、結局だめでした」と言われたりすることは普通にあります。チャット占いをしていた時は占いの乱用を希望する相談者も多く年齢層も若かった為か、彼はA店?B店?どっちにいますか?これから行きます。なんて事を依頼されたりして困ったこともあります。
「彼は今どこにいますか?A店?B店?」なんてのは「当てもん」であり一種のゲームになってしまっているので論外ですが、O月に転職出来ると言われたのに出来ませんでした。
このような報告であれば十分フォローは可能ですし、むしろリピーター獲得のチャンスです。占いが「ハズレた」と言われた時こそリピーターを作る絶好のチャンスです。
この記事では、なぜ占いが外れることがあるのか、そしてお客様に「外れた」と言われた時の具体的な対処法を、プロの視点からお伝えします。読み終わる頃には、「ハズレた」という言葉が怖くなくなって、むしろ「これで信頼関係を深められる」と思えるようになりますよ。
なぜ占いは「外れる」のか?プロが知っておくべき3つの真実
【真実1】命術でも7割、残り3割は「人間の経験と育ち」が影響する
まず最初に、私たちプロが腹をくくっておくべき現実があります。
どんなに優秀な占い師でも、命術で7割程度の的中率が現実的なラインなんです。「え、それって低くない?」と思われるかもしれませんが、実はこれには深い理由があります。
残りの3割は、その人の生まれ持った環境、育ち、これまでの経験、そして心の奥に眠るトラウマが複雑に絡み合って、本来の運勢とは異なる結果を生み出すことがあるんです。
例えば、その人の性格を観ても本来の性格とは全く異なる性格をしていることがあります。これは占いが間違っているのではなく、その人の本質は命術通りでも幼少の頃のトラウマが原因で全く違う性格を持つことがあります。
また閉鎖的で一般から掛け離れた家庭内文化で育った場合も、その人の本質が大きくズレていることがあります。
これらは鑑定の初めに軽くチェックして「答え合わせ」をしておいてから本鑑定に移ると的中率が飛躍的にアップします。もちろんメール鑑定で上記の手法は難しいですが、電話占いやチャット占いであれば、とてもスムーズに行えます。
【真実2】占いは「絶対」ではなく「最高の参考材料」
ここが大切なポイントなんですが、占いは「絶対的な予言」ではなく「最高の参考材料の一つ」だということを、私たち自身がしっかり理解しておく必要があります。
お客様の中には、占いを「絶対的な未来予告」として受け取る方もいらっしゃいますが、本来占いは「現在の流れを読み、より良い選択をするための指針」なんです。
だからこそ、最初のセッションでこの点をやんわりと伝えておくことが大切なんですよね。「占いは人生をより良くするための羅針盤のようなもの」という認識を共有できていると、後々のトラブルや信頼関係の失墜を避けることができます。
【真実3】「ハズレた」の多くは「まだ起きていない」ことへの早合点
実際のところ、「ハズレた」と言われるケースの多くは、実は「まだその時期が来ていない」ことが原因であることもあります。
特に時期を伴う予測の場合、お客様が想像している展開とは違う形で現実化することがよくあります。「3月に転職できる」と伝えた場合、3月に内定をもらうかもしれませんし、3月に重要な出会いがあって、実際の転職は5月かもしれません。
命術で時期を占う場合、あくまで予兆を示しているだけであって「そこがゴールとは限りません」次の運気が上がるポイントで成就することもありますから、これがダメならこっち次の日取りはこの日です。とあらかじめ伝えて置くと相談者さんの混乱も最小限に抑えることが出来ます。
この辺りの「占いの現実化の仕方」を、お客様と一緒に振り返ることができれば、信頼関係はむしろ深まるんです。
「ハズレた」と言われた時の具体的な対処法
【ステップ1】まずは素直に謝罪し、お客様の気持ちに寄り添う
苦しい言い訳は禁物です。まずは素直に「期待に添えなくて申し訳ありませんでした」と謝罪しましょう。
ましてや、ハズレた原因を他人の責任にするのはもってのほかです。
とりあえず本当にハズレたのかアドバイスした通りの行動をしなかったのか?を聞くのもいいですが、誤解を産んだ、ハズレたと思われた点について、まずは素直に謝罪して矛を納めて(落ち着いて)もらう事が先決です。
そして何より大切なのは、お客様の失望や困惑の気持ちに心から寄り添うことです。「きっと不安な気持ちになられたでしょうね」「頼りにしていただいていたのに、申し訳ないです」
この寄り添いがあるかないかで、その後の関係が180度 変わります。
【ステップ2】一緒に振り返り、新しい気づきを提供する
謝罪した後は、お客様と一緒にその後の状況を振り返ってみましょう。
「あの時から今までの間で、何か変化はありましたか?」 「似たような出来事や、関連することはありませんでしたか?」
この振り返りの中で、実は占いの内容が違う形で現れていたり、まだ進行中だったりすることがよくあります。そして、現在の状況から新しい視点やアドバイスを提供することで、お客様にとって価値のある時間にできます。
状況を確認した後、もういちど軌道修正を一緒に行って今後の対策を相談者に寄り添って話し合いましょう。
【ステップ3】今後のサポートを提案する
最後に、「今後も一緒に状況を細かく確認しながら一緒に歩ませて下さい?」と提案してみてください。
無料で短時間のフォローアップセッションを提供したり、メールで細かい報告を受けたりすることで、お客様は「この先生は本当に私のことを考えてくれている」と感じるはずです。
実際によくある「外れた」ケースとその対処例
ケース1:「〇月に転職できます」→その時期に転職できなかった
対処法: 時期のズレについて説明し、転職活動の進捗を一緒に確認します。多くの場合、その時期に重要な動きが始まっていたり、準備が整っていたりします。「転職の種は確実に蒔かれていますね。今のペースで進めていきましょう」
ケース2:「復縁できる」→結局叶わなかった
対処法: 復縁の可能性と現実の複雑さについて説明し、お客様の気持ちの整理をサポートします。「復縁という形ではなかったけれど、現状はどのような感じですか?」と、追加の情報を求めます。
彼から連絡があった と報告があったら彼の性格はOOOな人ですから出来るだけOOOして焦らないように返答してください。すぐに答えを求めようとすると失敗しますよ と言った具体的なアドバイスも信頼を得るチャンスになります。
ケース3:「あなたに好意的」→冷たい対応をされた
対処法: まず「私の読みが浅くて申し訳ありませんでした」と素直にお詫びします。
その上で、「ただ、お二人の基本的な相性の良さは変わっていないんです。今回は私がタイミングや彼の状況の読み方を間違えてしまいました」と説明。
「相性が良いからこそ、アプローチの仕方次第で彼の心をしっかりゲットできますよ。一緒に今後の対策を考えてみませんか?」と前向きな提案をします。
この方法なら、占い師としての信頼性を保ちながら、お客様に希望と具体的なサポートの提供が可能になります。
まとめ
占いが「ハズレた」と言われることは、決して占い師としての失格を意味しません。むしろ、それはお客様との信頼関係を深める貴重な機会にもなりますから、ハズレた→クレームではありません、逆ギレするようなことも辞めてください。
大切なのは、苦しい言い訳をするのではなく、お客様の気持ちに寄り添い、一緒に新しい視点を見つけていくこと。そして、占いは「絶対的な予言」ではなく「人生をより良くするための参考材料」だということを、お客様と共有することです。
私自身、「ハズレた」と言われた経験を通して、より深く人に寄り添える占い師になれたと思っています。きっとあなたも、これらの経験を通して、お客様に心から信頼される素晴らしい占い師になれるはずです。
「ハズレた」という言葉を恐れずに、堂々と、そして謙虚に、お客様に向き合っていきましょうね。あなたの誠実な対応が、きっと最高のリピーターを生み出すことになりますから。