「今月も新規のお客様ばかりで、なかなか安定した収入にならない…」「占いの精度は上がっているはずなのに、なぜかリピーターが増えない」そんな悩みを抱えていませんか?
実は、月収100万円を超える占い師さんたちには、ある共通点があります。それは「リピート率の高さ」です。新規集客に必死になるより、一度来てくださったお客様に「また相談したい」と思ってもらう方が、実は売上アップの近道なんですよね。
この記事では、私が12年間の占い師生活で発見した「お客様が自然と戻ってくる信頼の法則」を、具体的な実践方法と共にお伝えします。明日からすぐに使えるテクニックばかりなので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
なぜリピート率が売上に直結するのか?
厳しい現実:リピート率40%以下では占い師として生きていけない
これは業界の誰もが知っているけれど、成功している占い師さんは景気の良い話ばかりしていますが、現実には、なかなか厳しい現実が待っています。
占い師として安定した収入を得て、長く活動を続けている方々のリピート率は、最低でも40%以上。多くの成功している占い師さんは60%を超えています。
逆に言えば、リピート率が40%を下回る占い師さんは、残念ながら「占い師として生きていくのは難しい」というのが業界の現実です。
もちろん、集客に強いプラットフォームを選ぶのも手ですが、一巡するとリピート率が悪い占い師は依頼がほとんど来ない状況に陥ってしまいます。「あっ あの人か… やめておこう」と敬遠されるようになります。
大手プラットフォームやプロダクションに所属すると最初は景気が良くて安心してしまうのが「大きな落とし穴」となってしまい「私の鑑定の価値」について考えないまま鑑定を続けてしまうからです。
相談者の満足度が低いまま鑑定を続けてしまうと、悪い口コミが広がり 鑑定の未熟さを広めてしまうことになり、口コミサイトなどで悪評が広がり未熟さを宣伝しているような結果になります。
なぜこれほどリピート率が重要なのか?
1. 新規集客の限界 どんなに頑張っても、新規のお客様だけで月収50万円以上を安定して稼ぐのは、ほぼ不可能です。なぜなら、新規集客には限界があるからです。SNS投稿、ブログ更新、広告費…これらに費やす時間と労力を考えると、実際の鑑定時間は大幅に減ってしまいます。(個人鑑定の場合)
2. 価格競争の泥沼 新規のお客様ばかりを追いかけていると、必然的に価格競争に巻き込まれます。「初回2000円」「お試し価格3000円」…こんな価格設定では、どんなに鑑定数をこなしても生活は成り立たないです。例え3000円だったとしても1日集客5件でも15,000円です。安定して毎日新規依頼が5件も来るなら、それだけの知名度と集客力が無ければ成立しません。YoutubeやSNSでバズって依頼がきたとしても、それはあくまで一時的な集客にしかなりません。
3. 精神的な疲弊 毎回初対面のお客様に一から信頼関係を築く作業は、想像以上に精神的な負担が大きいものです。私の知る限り、新規集客ばかりに頼っていた占い師さんの多くが、1〜2年で燃え尽きてしまっています。1日8時間 鑑定待ちをして1件しか依頼が来なかったなんてことは普通にあります。そんな状況が3ヶ月も続けば3000円の為に8時間も待機しているのが不毛に思えてしまい心が折れてしまうからです。
8時間 鑑定待ちをして3000円なら、近くのコンビニでアルバイトした方が遥かに効率的ですよね。
アプリの場合の取り分なら、売上3000円に対して 30〜40%程度の収入にしかなりませんので900〜1200円程度の収入になってしまいます。
成功する占い師の「リピート率の法則」
月収100万円を超える占い師さんたちを分析すると、こんな共通点が見えてきます:
- リピート率60%以上:月収100万円超えの占い師
- リピート率40〜60%:月収30〜70万円の占い師
- リピート率20〜40%:月収10〜30万円の占い師
- リピート率20%以下:副業レベル、または廃業予備軍
この数字を見ると、いかにリピート率が占い師の生命線かがわかりますよね。
※ 上記の数字はあくまで目安であり、実際のプラットフォームや鑑定種別(メール・チャット・電話)などで実際の収益額は大きく変動します。
プラットフォーム側から見てもリピート率の高い占い師は需要があり、広告費の節約と売上アップにつながるので重要視されます。運が良ければ単独で広告や特集を組んで出して貰えることもあります。
「当たる占い師」より「また会いたい占い師」が生き残る
ここで、多くの占い師さんが陥る大きな勘違いがあります。それは「占いの精度を上げれば、自然とリピーターが増える」という思い込みです。
実際は、そうじゃないんですよね。
お客様が求めているのは「100%当たる占い」ではなく、「安心(信頼)して相談できる関係性」です。だからこそ、占いの的中率よりも「この人にまた相談したい」と思ってもらえる人間性や接客スキルの方が、実は重要なんです。
これは決して占いの技術が軽視されるべきという意味ではありません。でも、技術だけでは生き残れない—これが占い師業界の現実です。
もちろん「当たる占い師」は新規集客が見込めますし、存在自体が宣伝にもなるので悪いわけではありませんが、正直に何でもかんでも話してしまうと「逆に敬遠される可能性」も普通にあります。
やはり当たる占い師よりも、安心して相談出来る占い師が結局のところリピート率も高く長期的に安定した収益に繋げることが出来るのです。
リピート率30%と70%の収入差は?
月間20名鑑定する占い師さんを例に計算してみましょう:
リピート率30%の場合(一般的)
- 新規14名 × 5,000円 = 70,000円
- リピート6名 × 5,000円 = 30,000円
- 月収:100,000円
リピート率70%の場合(高リピート)
- 新規6名 × 5,000円 = 30,000円
- リピート14名 × 5,000円 = 70,000円
- さらに信頼度UP → 単価UP(7,000円)
- 月収:168,000円
同じ労働時間でも40%の差があると、これだけ収益に違いが出てきます。1.5倍以上です。
お客様が「また会いたい」と思われる占い師の特徴
1. 結果よりも「プロセス」を大切にする
「当たる占い師」より「寄り添ってくれる占い師」の方が、実はリピート率が高いです。なぜなら、お客様が本当に求めているのは「答え」ではなく「安心感」と「前向きな気持ち」「対処法」を求めているからです。
具体的な実践方法:
- 相談者にとって厳しい結果を伝える時は「今のままではあなたの望まない結果です。ですがOOOすることで道が開けるでしょう。」「OOOを心掛ければ新しい出会いがあります。」「むしろ今わかって良かったですよ。このまま彼に振り回され続けると本当に出会うべき相手に出会えなくなるので、ここでケジメをつけるべきです。」気持ちを切り替えましょう。と前向きなアドバイスをする。
- 良い結果でも悪い結果でも、まずは「辛かったですね」と労う
- 「私も似たような経験があって…」と適度な自己開示で親近感を演出
2. 「次に会う理由」を自然に作る
優秀な占い師さんは、セッションの最後に必ず「次の相談タイミング」を提案します。これは売り込みではなく、お客様への配慮とリピート率が爆上がりするので、絶対にやって欲しい施策です。
具体的な実践方法:
- 「2週間後に今の状況が変わると思いますので確認の案内送らせて貰っても良いですか?」
- 「1ヶ月後までにOOOして下さい。それが終わったら次の鑑定がありますので次回に次のステージについて話しましょう」
- 季節の変わり目や重要なタイミングでの軽いフォローメッセージや挨拶文を送る。
- 上記の期限を決めたタイミングでこちらから様子伺いのメールを送る。
- 命占で、今月の運気の流れや運勢についてその人の為だけに作ったメールを送る
特に最後の「その人の為だけの簡単な運勢を占った結果をメールで伝えることで、心理学で言う「返報性の法則」が働き、「頂いたら返さなきゃ」と言う気持ちが生まれて鑑定に訪れてくれる可能性が飛躍的にアップします。
1度でのメールで反応がなかったとしてもルーティーンとして、定期的にメールを送り親近感を持って貰う。
3. 「特別感」を演出する記憶術
人は「自分を覚えていてくれる人」に愛着を感じます。前回の相談内容を覚えていることで、お客様は「私のことを大切に思ってくれている」と感じるんです。
前回の鑑定内容のことに少し触れて、これからのこと鑑定後の状況を心配するようなメールを送ることで「あぁ 私のことを考えてくれてるんだな」と愛着を感じてくれるわけです
具体的な実践方法:
- 簡単な顧客カードに「前回の相談内容」「気になった言葉」「鑑定結果で何を伝えたか」をメモ
- 「前回、話していた○○の件、その後いかがですか?」から始める
- 誕生日や記念日には軽いメッセージを送る
売上2倍を実現する「信頼の法則」5つのステップまとめ
ステップ1:初回で「安心感」を最優先する
初回セッションでは、占いの的中率よりも「この人なら安心して相談できる」と思ってもらうことが最重要です。
実践ポイント:
- 相談者の話に相槌を打ちながらじっくり聞くことに徹する
- 相手の話を聞いて「重要ポイントを確認して」理解を示す
- 厳しい結果でも、必ず希望的な要素を一つは見つけて伝える
- 悪い事柄は先に伝えて、後から良い事柄を伝える(落として上げる、落とすで終わらないように配慮する)
ステップ2:「今日だけで終わらない関係」を築く
一回限りの相談ではなく、継続的にサポートしていく姿勢を示しましょう。
実践ポイント:
- 「今後もサポートしたい」という思いを、こちらから積極的に伝える。
- 相談者の成長や変化と成功を一緒に喜ぶ姿勢を示す
- 「いつでも相談してください」ではなく「○○の時期にまた様子を教えてください」と具体的に
ステップ3:フォローアップで差をつける
セッション後のフォローこそが、リピート率を左右する重要な要素です。
実践ポイント:
- セッション後1週間以内に「お疲れ様でした」メッセージ
- 1か月後に「その後、状況はいかがですか?」の軽いチェック
- 季節の変わり目や満月・新月など、自然なタイミングでの連絡
- 簡単な運気を占った結果を連絡 → もし出会いを求めているなら 南東の方角が恋愛運アップしてますetc…
ステップ4:「成長」を一緒に実感する
お客様の変化や成長を一緒に喜び、記録していくことで、強い信頼関係が生まれます。
実践ポイント:
- 「前回より表情(または声)が明るくなりましたね」など、変化を具体的に指摘
- 相談者の決断や良かった行動を褒め称える
- 成長の軌跡を振り返る機会を意図的に作る
ステップ5:「かけがえのない存在」になる
最終的には、お客様にとって「この人でなければ」という存在になることを目指します。
実践ポイント:
- その人だけの特別な呼び方や関わり方を見つける
- 一般論ではなく、その人だけのオリジナルなアドバイス
- 「あなたらしさ」を認めて、それを活かす方向性を提案
- 占い師でもあり良き友人でもある と言う関係性を作る
- 初回は敬語 または丁寧語で話すが少しずつタメ語で会話し関係性を構築する
明日から実践できる具体的アクション
今すぐできる3つの改善点
- セッション記録の改善
- 相談内容だけでなく、お客様の表情、声のトーン、印象的な言葉をメモ
- 次回までの期間と、フォローのタイミングを記録
- 終了時の声かけを変える
- 「ありがとうございました」→「今日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。また成長されたお姿を見せていただけることを楽しみにしています」
- フォローメッセージのテンプレート作成
- 1週間後用、1か月後用、季節の変わり目用のメッセージを事前に準備
1か月後の目標設定
- 新規のお客様への「また相談したい」率:60%以上
- 既存のお客様の次回予約率:40%以上
- 月間リピート率:50%以上
これらの数値を達成できれば、売上は確実にリピート率と売上がアップするでしょう。
常にリピート率を意識しながら鑑定後の自己反省を行い、何が悪かったか?もっと良いフォローが出来たか?気の利いたフレーズはなかったか?など、相談者が不快な顔になったか?と注意深く振り返って鑑定の価値をアップデートしましょう。
まとめ
占い師としての真の実力は、一回の鑑定の精度ではなく、お客様との継続的な信頼関係を築けるかどうかにかかっています。
今回お伝えした「信頼の法則」は、特別な才能が必要なものではありません。お客様お一人お一人を大切に思う気持ちと、ちょっとした工夫があれば、誰でも実践できることばかりです。
裏を返せば他業種でも同じことをしていることに気付くはずです。定期的なDMやチラシが送られて来たり、キャンペーンのお知らせが届いたりするのも、お客様とのつながりを絶やさず、再来店を促すための工夫です。占い師も同様に、鑑定後のフォローやお礼の連絡を通じて“忘れられない存在”になることが、リピート率を高める大切なポイントになります。
私自身も、この方法を取り入れてからリピート率が25%から75%に向上し、売上は3倍以上になりました。そして何より、お客様の人生に長期的に関わらせていただける喜びを実感しています。
あなたも今日から、一人のお客様との出会いを大切にしてみてください。きっと、お客様の方から「また相談したい」と言ってもらえるような、素敵な占い師になれるはずです。
あなたの占い師としての更なる成長を、心から応援しています。